2月16日 (月)  パリからヴェズレーへ。


旅の話に戻ります。
2月1日、高野一家3名、家人と私。セルジュも行くことになり、
6人で家人の運転する車でボーヌへ向かいました。
ボーヌに住む家人の古くからの友人のベッキーの家に行くためです。
ベッキーはアメリカにワインの輸出しています。
そこでワインのティスティング・パーティを開いてくれるのです。
ワインが好きな人にはヨダレの出る話ですが
アルコールが全く駄目な私には拷問?
いえいえ、その代りに途中で寄り道してもらうことにしました。
そこは世界遺産にも名を連ねた教会のある町、ヴェズレー。
この街のサン・マドレーヌ教会に来ることが長年の夢でした。
13世紀に建てられたロマネスク様式の教会で、
そのレリーフが見事なのです。


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 ☆ヴェズレーの街の入口。
 ☆教会正面。
 ☆教会裏。
 ☆教会正面のタンパンのレリーフ。
 ☆教会の前で記念撮影。
 ☆教会内部。アーチにイスラムの影響が見られます。
 ☆ここの教会は内部にもう一つタンパンがあります。
  目下修復中。
 ☆柱頭彫刻。小麦を作っているシーンです。


大学のゼミでロマネスクについて学んでいるとき、
先生がご自分で撮っていらした写真をいつも見ていました。
それはモノクロで、光と影がくっきりとした写真で、
レリーフの表情を生々しく伝えてくれていました。
実際に見てみるとずっとやわらかな印象です。
ただ、残念なことにレリーフは思ったよりも痛んでいました。


Photo-2
 柱頭彫刻の比較。
 ☆アダムとイヴ。
  左手で蛇からリンゴをもらい、右手でアダムに渡しています。
  柱頭の角にイヴを置くことで時間の経過を見事に表現しています。
  写真をモノクロにすると表情が明確になります。
 ☆入口の柱頭彫刻。
  修理後のものと修理前の物。
  これはまだいい方です。もっとひどいものもありました。 


今はオフ・シーズンなので観光客は殆どいません。
ひと組だけ韓国人の団体が来て、慌ただしく去っていきました。

Photo-3
 ☆静かなヴェズレーの町。
 ☆犬を連れて散歩する女性。
 ☆静かな町並み。
 ☆高野夫人、家人、セルジュ。
  家人が何かを見つけて指さしています。
 ☆巡礼の出発点の印です。
 ☆町の骨董屋さん。
 ☆中に売っていたレリーフのクロス。
  レプリカだと思います。
 ☆教会の裏を散歩していた家族。
 ☆休業中のレストランの入口で可愛い猫発見。
 ☆中に入りたくて中を覗いたりノブをいじったり…。


教会の前でセルジュが用意してくれたランチをみんなで食べて、
ひとつだけ開いていたカフェでホットチョコレートを飲み、
いざブルゴーニュ・ワインの聖地ボーヌへ。

                    つづく……
  

 

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