5月8日 (月)  秋本さんのこと

朝、キジの声に目が覚める。
時計を見たらまだ6時。
トイレに行きがてら窓から裏庭をのぞいたけれど、
いるのはスズメとシジュウカラだけだった。
まだ早いので、もうひと寝入り。

連休中の庭の手入れで出たゴミも重なり、
ゴミの量が半端じゃない。
何とか3袋に収めて出した。

午後のバスで東京へ。
今日は東京も冷たい雨だ。
アオイスタジオの取締役だった秋本さんのお通夜に出席する。
秋本さんはダンディという言葉がぴったりな、お洒落な方だった。
会場はアオイスタジオの同窓会のようだった。
あちこちで思い出話に花が咲く。
秋本さんがやる『〆』はアオイスタジオの名物で、
納会などで見るのが楽しみだった。
3・3・7拍子の手拍子に合わせて会場を踊りながら練り歩くのだ。
定年で退社された時も、もう見られないのかと惜しむ声があったけど、
今度こそ本当に見られなくなってしまった。
せめてお元気な時にもう一度お会いしたかった。
ご病気と知っていたら、お見舞いにも行きたかった。
「せめてお顔を…」
と、棺の小窓からお顔を見せていただいたら、
ご遺体の上にダンディな服が乗せられていて、
思わず涙が溢れる。
ご冥福をお祈りいたします。