5月5日 (金)  こいのぼり

5月5日、こどもの日。
「おひさまのたね」たちの成長を願う日だ。
そう意識して子供に接している大人がどれほどいるだろうか。
逆に自分たちへのサービスデーだと思っている子供も少なくないはずだ。

日本には昔からの歳時記がある。
四季折々の行事が日本の文化を支えてきたのだと思う。
私が子供のころ、
我が家では父の自慢の大きなこいのぼりが空を泳いだ。
時期になると町内の鳶職のお兄さんが
庭先に柱を立てに来てくれた。
風が吹くと柱の上についた風車がカラカラと回り、
柱が軋む音やこいのぼりがはためく音は、
子供心にも恐いほどだった。
吹流し、真鯉、緋鯉、小さな鯉。
我が家には小さな鯉が3匹あった。
でも姉弟は5人。
そのことで、どの鯉が誰なのかとか、
こいのぼりをあげるたびにケンカした。
結局「男の子の節句」なのだと言われたけれど、
「じゃあ、一番下のこいのぼりは?」
と疑問が残った。
今となっては懐かしい思い出である。

東京では大きなこいのぼりは
ほとんど見かけなくなったように思う。
でも御殿場市では敷地が広い家が多いので、
まだまだ勇壮なこいのぼりを見ることができる。
こいのぼりの他にのぼり旗も立てる。
そして田植えが始まる。
忘れちゃいけない風景がここにはある。

観光で御殿場市に来た人たちがこの風景を見て、
何かを感じてくれたらいいナ…と思う。

経済が豊かになるということが、
文化が失われることにつながるのだとしたら、
立ち止まって考える必要があるはずだ。