9月20日 (月)  牛と豚

一日中不安定な天気。
夕べのモスラは朝には移動して窓枠にとまっていた。
間近に見るとかなりグロテスク。
すすけた茶色の羽に白い斑点が左右に一つづつあった。

昼食の後、アウトレットに行ったら
とんでもない混雑。
ブタのペットを連れた人がいて注目を集めていた。
あの人はきっと豚肉は食べないんだろうな。

そういえば以前、新宿のデパートに行ったとき、
食肉売り場で大賞を取った牛の肉が100グラム一万円で売られていて、
そこに大賞を取った牛の写真が飾られていて
『生前の○○号』なんて書いてあったのを思い出した。
『生前の…』という書き方に
その時何となく割り切れない気持ちになった。
私はもともと肉屋の娘だったし、家は卸業もしていたので
皮を剥がされて半身になった大きな肉の塊が、
大きな冷蔵庫の中にたくさんぶら下がっているのは見慣れている。
冷蔵庫の中に入って遊んで叱られたこともあったし、
もちろん子供の頃から肉は大好きだ。
家にあったのは牛(うし)ではなく牛(ぎゅう)だったのだ。
肉になってしまった牛に名前があるなんて考えたこともなかった。
だから『生前の…』なんて書かれたのを見て、
ちょっと待ってよ…という気分になった。
でもあの時、けっこう売れてたんだよね…。
う〜ん、南無…。


あれ? そういえばブタはカツにするとトンになるけど
肉のままだとトン肉とは言わず、ブタ肉って言うよね?
分からん???

今夜はトンカツは止めにして、
ホタテとルッコラのクリームパスタにした。