8月7日 (土)  薪能鑑賞

朝から雲行きが怪しい。
今日は夕方から富士吉田の浅間神社で行われる
梅若薪能に行くことになっている。
小鼓奏者の鵜澤速雄氏が出演するので、
チケットをいただいたのだ。

午前中は何とかもった天気も、
午後、出かける頃になって雨が降りだした。
雨天は市民センターと書いてあったので、
浅間神社に電話すると、境内でとり行うという。
ところが本番前から雷と雨が激しくなった。
私の席は本殿の下だったので大丈夫だったが、
屋根のないところの人はびしょぬれ。
火入れ式が終ったところで、結局場所を移動することになり、
境内は大騒ぎになった。

何とか市民センターに移動して1時間半も遅れて始まった。
今回の演目は能の「松風」狂言の「呼声」能の「安達原」。
「松風」は淡々とした作品だが、
「安達原」はメリハリと動きのある内容で、
梅若六郎氏の迫力に思わず身を乗り出して見てしまった。
鵜澤さんの小鼓も素晴らしかった。
普段お会いする鵜澤さんとは別人のよう(失礼)。
能の様式の美学に感動。
境内で見れたらもっと良かっただろうなぁ。残念。

狂言は野村萬斎氏が出演とあって楽しみにしていたけれど、
一番前のかぶりつきの席で見てしまった!
とても迫力のある演技。
内容もリズミカルでとても楽しかった。

日本にはホントに素晴らしいものが沢山あるんだよね。

帰りがけ、闇に浮かぶ富士山に吉田口から
雨の中、登る人の明かりがきれいに輝いていた。
明日の朝、御来光が拝めますように…。

帰るとサッカーのアジアカップの決勝戦が盛り上がっていた。
思わず釘付け。
おいおい、早く寝ないと明日は浜松で「おひさまコンサート」だぞ!