8月20日 (木)  命の勉強



昨日のことです。
昼間はお客様が来たので東山湖へ行けませんでした。
で夕方、お客様も猫を見たいというので
一緒に散歩がてら東山湖に行きました。
途中、「湖水前」の信号で
自転車に乗ったこうちゃんとリツくんに会いました。
「裏の駐車場に鳥の巣が作ってあるけど壊さないでね」
「鳥もいるから…」
なんだか話の筋がよくわかりません。
とりあえず見てみないことには…。

で、裏の駐車場に行くと、テーブルの上に何かあります。
それは円錐形に湖から持ってきた泥と草で固めてあり、
中には草の上に濡れた小鳥がいました。
どうやら巣から落ちた幼鳥のようです。
体が冷え切っていて、これでは死んでしまうのは時間の問題。
それよりもこんな場所ではこたろうの玩具になるか、
カラスや猛禽類の餌食になるかです。
幸い、猫たちはまだ気づいていません。
カメラを持ってこなかったので撮れなかったのが残念です。

こうちゃんとリツくんは、はぐれた幼鳥のために、
自分たちの知恵の限りを尽くして、
泥だらけになって一生懸命巣を作ったのでしょう。
大人が手を出すよりも助言だけして、
自分たちで解決することが大切だと思いました。

ちょうど帰りがけに、バイクで新聞配達をしている
リツくんのおばあちゃんにあったので、
「せっかく救ったのに、このままじゃ死んじゃうから…」
と事情を話してリツくんに伝えてもらいました。
こうちゃんにも伝えようとこうちゃんの家に行くと
ママが出て来て、おばあちゃんとお買い物に出かけているとのこと。
事情を話して家に連れて帰ったほうがいいとお願いしました。

見てきた様子では幼鳥はおそらく死んでしまうでしょう。
でもこうちゃんたちには、命の重みを学ぶいい機会です。


そして今日、東山湖に行くと、
こうちゃんとリツくんの作った巣は破壊されていました。
犯人は誰かはわかりません。
自然は厳しいです。
幼鳥の冥福を祈ります。


夏らしい日が続いていますが風はどことなく秋の気配がします。
夕方の東山湖はさらに涼しく、
水が抜かれた湖底に宝さがしに来ている青年の姿が
チラホラ見えます。

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 蝉の声も弱弱しく、夏の終わりを告げているようです。

Photo-2
 水が抜かれた東山湖。
 ルアーを拾いにきている青年たち。

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 今日の猫たち。

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