7月25日 (火)  お葬式

ご近所のお葬式があった。
この辺り(東山8組)ではお葬式は家でするのが殆どだ。
こちらへ来てから風習の違いに随分驚いたけど、
今はもう、だいぶ慣れてきた。
家の組は御殿場でも古い風習の残っている所らしい。

まず組でお葬式が出来ると、その日の夜にそのお宅に集まり、
組長さんを中心にみんなで段取りを決める。
男性も女性もみんなが参加してお手伝いをする。
お通夜に出す料理も女性たちが作り、
食器は組が保管している共同のものを使う。
翌朝からみんな与えられた役をこなす。
お通夜、葬式、翌朝は後片付け。
今でこそ参加できる人が出来るところで参加するのだけれど、
昔はみんな仕事も休んで参加したらしい。
男性たちにも細かくいろんな役がある。
地域の助け合いの原点…かな?
私はよく分からないのでみんながすることをひたすら真似る。
お手伝いの人数も多いのでそれだけ食べる人の数も多くなる。
お葬式を出した家は有難い分、負担も多い。
私なんか、ろくな手伝いも出来ないで昼夜食事をいただくのは、
親族に対してちょっと気が引ける。
でもこうやって地域の交流が生まれるのも事実。
伝統を壊さずに、地域の交流を大切にしながら、
上手に簡素化されたらいいな…と思う。

今回のお葬式は斎場を使って行われた。
家の組では初めてのことだったので
みんな勝手が違って大変だったようだ。
「お手伝いはいらない」とのことだったので、
私は葬儀だけに参列させてもらった。
少しずつやり方も変っていくんだろうな…。

この辺りの風習では香典返しは無い。
その代わり金額も少なくて済む。
東京とこの辺りとではお金を使う場所が違うようだ。
初七日は無く、そのかわり35日の法要がある。
話を訊くと、同じ県内でも違うところもある。

これがまた海外となると、
もっともっと違うんだろうなぁ。