6月8日 (木)  びわの実

SBS学苑のため静岡へ。
今日は高速バスで行く。
帰りの窓の風景とはまた違って見える。
御殿場を出るときは寒いくらいだったけど
静岡に近づくにつれ暖かくなる。
途中、沿道に群生しているキンケイギクがきれいだった。
我が家にもあるけどまだ咲いていない。

清水のインターのバス停のところに生えているびわの木に
沢山のびわの実がなっていて、
客待ちのタクシーの運転手さんが
ガードレールに上って
子供のように真剣になってその実をとっていた。

そういえば家の実家の裏の家にもびわの木があって、
季節になると沢山の実がなった。
よく2階の窓からとって食べたなぁ。
それから学生時代の音楽の教科書には
『びわの実』という歌が載っていた。
とてもきれいな歌で大好きだった。

『びわはやさしい木の実だから
 だっこしあって熟れている
 薄い虹あるロバさんの 
 お耳よりかも 葉は長く…』

たしかこんな詞だったと思うけど
誰が作った歌だったかは覚えていない。
でも母に
「びわは家に植えると病人が出るって言われているのよ」
と聞かされて、なんだか哀しい気持ちになったのを覚えている。
だからびわの実を見るたびになんとなく切ない気持ちになって
あの歌を口ずさんでしまう。