6月6日 (火)  キジとかくれんぼ

ヤマガラの子供たちが、
ようやく屋根の中から餌を取るようになった。
胸毛も少しずつ柿色を帯びてきている。
日毎に成長している。
お母さんたちは子供たちとは時間をずらして食べに来る。
自然界では過保護は禁物なのだ。
油断はそのまま死に繋がることがあるからだ。


昼食後、キッチンで片づけをしていたら、
畑にキジが来ているのが見えた。
畑の土は数日前に大家さんが機械で耕したばかりなので、
土が軟らかく、たっぷり日を浴びて乾いている。
砂浴びにはもってこいの状態なのだ。
キジはしばらく砂浴びをしながら何かを啄ばんでいたけれど、
そのうちゆっくりとコスモス畑のほうへ移動し始めた。
そっと外へ出て見つからないように近づくと、
キジはコスモス畑の真ん中にある井戸の囲いの陰に隠れた。
(この井戸は今は使われていないので、
大家さんが蓋をしてラティスと竹で柵をしてある)
私はコスモス畑の外側にいるので、
キジとの距離は6〜7mといったところ。
囲いの隙間からキジが私の様子を窺っているのが分かる。
囲いを挟んで私とキジのかくれんぼだ。
しばらくお互いの様子を見ていたけど、
キジが囲いの陰から首を出して私と目が合った途端、
大慌てで畑を突っ切って
大家さんちのお稲荷さんの陰に消えていった。