2月1日 (水)  命のマッサージ

朝から雨。
フードつきのコートを羽織って餌場の点検。
どこもかしこもカラッポ。
餌をたっぷり入れて、餌場を離れた途端、
もう鳥たちが舞い降りてきていた。
キジバトが大慌てで雨の小道を歩いてくる姿が
なんとも可愛かった。

午後、ATMに行く用事があって雨の中、出かける。
家から一番近いATMはスーパーの中にある。
スーパーまでは2キロ近くある。
都会の中を歩くときはいつの間にか2キロくらい平気で歩くけど、
田舎で雨の中を2キロというと、結構ある。
晴れている時は気持ちがいいからいいんだけど、
御殿場の冬の雨は冷たい。
タクシーを頼もうかとも思ったけど、
スーパーーの前でタクシーを降りる姿が
何となく想像できなかった。
頑張って帰ってきたらびしょ濡れだった。
シャワーを浴びてコーヒーを飲んだら落ち着いた。

事務所でコンピューターを前に
エッセイを書きながら肩を揉んでいたら、
マタドールのアルバイトの利美ちゃんが
「肩、辛そうだからマッサージしましょうか?」
といってマッサージしてくれた。
で、知ってしまった。
上手い。ものすごく上手い。
ツボを熟知している。
学生時代にエステシャンを目指そうとしたこともあり、
苦にならず、喜ばれるのが嬉しいと言う。
いつもご主人の功ちゃんにもしてあげるという。
いい女房だなぁ。
結局、肩に始まって背中、足裏、腕まで
フルコースのマッサージ。
「プロになれるよ」
というと、
「ダメです。嫌いな人にはさわりたくないから…」
そんな…分かる気もするけど、もったいない…。
帯状疱疹の後、長い痛みで体が随分疲れていたようで、
肩と背中が石のようにパンパンだった。
薬のせいで胃も弱っているらしい。
まさに命のマッサージだった。

「明日は仕事ないけど、遊びに来てお灸をしてあげます」
ああ、利美ちゃんが天使に見える!!