8月4日 (木)  素敵な親子

福岡の春日町で行われる、
ばんばさんとのジョイントコンサートのリハと
デモテープ作りのため東京へ。
今週は東京へ行く予定が多い。
いっそ東京の姉の家に泊まろうかとも思うけど、
夜の東京の寝苦しさを思いだすと
やっぱり御殿場に帰る方を選んでしまう。

今日はとても素敵な親子に出逢った。
池尻大橋の駅で電車を待っているとき、ベンチで隣り合わせた親子だ。
4歳くらいの男の子と2歳になるかならないかの男の子を連れたお母さん。
お母さんはとてもセンスのいい美人。
子供たちもかわいい。
お兄ちゃんは頭にキムタクがするようにタオルを被っていた。
「ここは『いけじりおおはし』っていうんだね」
「ぱすねっと」
と、端からひらがなとカタカナで書かれた言葉を読んでいく。
思わず私は「お、すごい!」と心で呟く。
興味が湧いて何気に親子の会話に耳を傾けた。
お母さんがポットから冷たいお茶を出すと、
お兄ちゃんは、ちゃんと弟にも分けてあげる。
お兄ちゃんが何だか買ってほしいものがあると言うと、
「お金を渡すから自分で買いなさい。おつりはあげるからね」
とお母さんが言う。
凄い!こんな小さな子に金銭感覚を教えている。
電車がホームに入るというアナウンスに立ち上がっても
「黄色い線からでちゃいけないんだよ」
と言って、線の前で立ち止まる。
「ちゃんと足元を見て乗るのよ」とお母さん。
私は先に乗って思わず空いている席に座ってしまったけど、
親子に気がついて席を譲ると、お母さんは遠慮した。
「じゃあ、僕は?」というと
「ぼくはいいの」と言う。
再度、弟を抱いているお母さんにすすめると
丁寧にお礼を言ってやっと座ってくれた。
でも次の渋谷で向かいの席が空いて私は座ることが出来た。
そのおかあさんは私より一駅前で降りるとき、
離れた席にいる私にわざわざお礼を言ってくれた。
何だかとっても嬉しかった。
こんなしっかりしたお母さんだから
あんないい子が出来たんだなぁ…と思った。
あのまま育って欲しいなぁ。
でもあのお母さんなら大丈夫だよね。