8月19日 (金)  万博道中記(1)

う〜ん、眠い……。
もうすぐ鈴木リーダーが迎えに来る。
天気が心配だけど…。
どのみち暑いらしい…。

行ってきま〜す!

ガールスカウトの鈴木リーダーのお迎えで
 朝6時40分、我が家を出発。
 道中、渋滞も無く順調に走る。
 車内で沖縄のガールスカウト28団との
 交流のいきさつなどを聞いた。
 途中、ちょっとウトウト…。
 気がつくと静岡県を出ていた。
 目の前に万博会場が見え始めると、その広さに驚く。
 無事、万博八草駅の近くの駐車場に到着。
 初めての『リニモ』。
 混雑のことを聞いていて、
 パビリオンを見るなど鼻からあきらめていた私は、
 何の予約もせず勉強不足のままで、この言葉も始めて知った。
 
 それにしても噂どおり凄い人。
 もうすでにこの駅から混んでいる。
 北ゲート近くの万博会場駅には名古屋方面から来た人も合流するので
 さらにものすごい人の数になる。
 飯塚君と待ち合わせた11時よりだいぶ前に到着。
 とりあえずゲートの列に並んだ。
 テロ問題などもあって、入り口はチェックが厳しい。
 ペットボトルも持ち込めない。
 慌てて入り口で飲んでいる人もいる。
 ゲートでチェックを受けているとき、
 飯塚君が予定どおり到着、合流。
 
 いやはや、万博会場は暑いと聞いていたけど、予想以上。
 御殿場人にはキツイ。
  
 ガールスカウトの会場は『地球市民村』で、
 NPOやNGOの団体が参加しているゾーンだ。
 万博会場の端にあり、一番空いていると言われている場所。
 でもおかげでトイレや食事に苦労することは無い。
 ガールスカウトのパビリオン名が『元気の種館』。
 偶然にも『おひさまのたね』と重なり、33団の熱意で企画が通り、
 3日間、ガールの子供たちと「おひさまのたね」を歌うことになった。
 バスで御殿場を発ったガールたちも到着。
 始めは広場の脇のテントの横で歌うことになっていたけど、
 あまりの暑さに急遽テントの中でやることになり、
 みんなで中のテーブルを運び出したり、イスを並べたり。
 PA担当の飯塚君は突然の機材の移動に一人で大忙し。

 開始前、ファンクラブの黒木さん突然現る。
 黒木さんはスペインのマヨルカ島のオーケストラで
 ヴィオラを弾いているんだけど、夏休みで帰国中。
 「おひさまのたね」をスペイン語にすると頑張っている。

 30分のステージを2回やったけど、
 日陰に移動しても日を避けただけで暑さは変わらない。
 Tシャツの中で汗が流れ落ちるのが分かる。
 汗が目にまで入りそうになり拭うことも出来ずに困った。
 あまりの暑さに倒れるガールもいたけど、
 みんな最後まで元気にやってくれた。

 夜は友人でイラストレーターの長谷川ゆうじさんと
 久しぶりに会って食事をする約束。
 早めに着いたので待ち合わせ前に入った喫茶店で
 出されたおしぼりで顔は勿論のこと、腕や首まで拭いた。
 これじゃオヤジだよね。
 でもオヤジといわれようがオバタリアンと言われようが、
 我慢できない緊急事態だからいいよね。
 「どこかに銭湯が無いですかね…」
 と飯塚君が本気で言うほどだった。
 トイレでTシャツを着替え、サッパリ。

 長谷川さんが案内してくれたイタリアンレストランで3人で食事。
 飯塚君は電話やメールでは話していたけど、
 会うのは初めてだったんだって!
 積もる話に花が咲き、情報交換。
 すっかりご馳走になってしまった。
 お礼に帰ったら御殿場のお茶でも送ろう。

 宿舎に着いて大きなお風呂に入って手足を伸ばし…、
 これが至福の時だよね。
 日本人でよかったぁ…と思うひととき。
 後から帰ってきた同室のリーダーさんたちと
 夜中の1時半まで話し込んでしまった。
 まるで学校の合宿のようで楽しかった。
 明かりを消すとあっという間に夢の中だった。