10月7日 (金)  ギュスターヴ・モロー展

平尾教室の前に、渋谷BUNKAMURAで開催されている
『ギュスターヴ・モロー展』を観にいった。
以前、パリに行った時に
『モロー美術館』に行って感動したんだけど、
今回の展覧会はその『モロー美術館』から来たもの。
パンフレットにあるのに展示されていないものもいくつかあったけど、
デッサン力の凄さに圧倒される。
モロー美術館のアトリエでは
窓際にデッサンの納められたプレートが
ノートのようにパラパラと捲れるようになっている壁があって、
画学生たちが自由に模写をしていた。
模写をしているプレートのブロックは見ることが出来なかった。
そんな作品があったのかもしれないけど、
とにかく一つの作品に対しての習作が多いので、
どれを観たかも覚えきれないほどだった。

実はモローの絵で、もう一度観たいものがある。
『ヴィーナスの誕生』という絵で、
昔、銀座の『ラ・ポーラ』で開催されたポーラコレクションの展覧会で
ルドンの『ヴィーナスの誕生』と並んで展示されたものだ。
その素晴らしさに圧倒されて、しばらく動けなかった。
もう一度観たくて行った時には終っていたのだった。
で、パリに行ったとき、モロー美術館でも探したけど、
上記の理由で見つけることは出来なかったのだ。

仙石原にポーラ美術館が出来ると聞いたときは狂喜した。
もう一度観れると開館するや否や、喜び勇んでいったのに、
コレクションの中にはルドンのものだけで、
なんとモローのものは入っていなかった。
調べてもらったけど、そんな作品は無いと言う。
その時だけ、どこかから借りたのかも…と係りの人は言うけれど、
確かにポーラのコレクションで観たんだけどなぁ。
もしかしたら売られちゃったのかなぁ…。
で、未だに見ることができず、
こうしてモローと聞けば駆けつけているのだ。
誰か知ってる人がいたら教えて!