4月22日 (木)  「コンコルド」でしょ!

地方都市に住んで改めて感じたのは
東京とのテレビ番組やコマーシャルの違いである。
見られなくて悔しい思いをすることもあるが
ローカルな番組やコマーシャルにはそれなりに面白さがある。
例えば「コンコルド」のコマーシャル。
「コンコルド」とはパチンコを始めとする娯楽施設の名称。
一昨年のコマーシャルが実に傑作だった。

東大の合格した学生が赤門の前で友達と話をしていて
東京には「コンコルド」が無いということを知らされ
「え?コンコルドが無いの?」と驚く。
そして新幹線でさっさと帰ってしまう。
その新幹線をバックに
「東京よりもコンコルド」という決め言葉が流れる。

このテンポが実に小気味良くて気に入っていた。
しかも「コンコルド」が何なのかも告げない。
「コンコルド」を知らなかった私は興味を持った。
で、「コンコルド」の何たるかを知り、
さらに面白さが増したのだった。
このシリーズで結構楽しませてもらった。

ところが去年はまるで違っていた。
地球を娯楽惑星に仕立て宇宙から異星人が来るのだが、
結局娯楽は「コンコルド」にしかなかったと悟り
宇宙へ帰っていくというストーリーを
4期に分けてだらだらやっていた。
前年が面白かっただけにがっかりしていた。

で、今年になって新しいコマーシャルになった。
今回はまた面白さが戻ってきたようだ。

サーファーの女の子が浜辺にいると、
海からずぶ濡れの男が上がってくる。
「男がいました。彼は記憶を失くしていました」
と女の子のナレーション。
たき火にあたりながら女の子がどこから来たかを訪ねると
「楽しくて明るい場所にいた。
     初めにコがついていたような気がする」
と男が言う。
「コ?後楽園?」
「いや、カタカナだった」
「コートダジュール?」
「いや、もっと素敵な場所…」
そこで暗転になり字幕と共に
「コンコルドでしょ」
とナレーションが入る。

まだ行ったことは無いけれど、
今後の「コンコルド」のコマーシャルに期待したい。