3月10日 (水)  モコのこと

モコは大家さんの家の犬である。
ビーグルの入った雑種のメスだが、
表情が豊かで可愛い。
とても頭がよく、沢山の芸をする。
お手,お変わり、チンチン、伏せなどは
お茶の子さいさい。
「タッチ」と言えば両手を揃えて手を
上げてタッチし、「バキュン」と言えば
死んだ振り、「ゴロン」と言えばゴロン
と一回転。
「待て」と言えば「よし」というまで
食べない。
これらの芸をあっという間に覚えてしまった
のだから凄い。
頭が良いのは事実だが、食べることに異常に
執着心があるのも事実だ。
天気の良い日は庭先ほ日向につながれていて、
私が野鳥に餌をあげに庭に出ると、
姿を見るや否や呼びつける。
私はいつもおやつをくれる人と思われている。
いつだったか我が家の鍋の残りのおじやを
あげた翌日、モコの食欲が無いと、大家さんが
気にしていたのでそのことを言うと、
「モコは芸を覚えても、餌をもらった報告
だけはしない」と大笑いした。